私が「耳があって本当に良かった」と思わされたのは、ショパンの前奏曲です。非常に短い24の曲+隠された曲2つからなる曲集です。夏の暑い日に冷たいシャワーを浴びてすっきりするような、そんな快感に包まれます。
全ての曲が、どことなく京都の納涼床のせせらぎを思い起こすような、謎に日本チックな曲です。ショパンは日本に来たことがあるのではないか、と思わせられます(もちろん来日したという記録はありませんが)。あえて言うなら京都の貴船の川の流れのような曲ばかりです。
おススメの曲は、まずは7番を聞いてみて下さい。必ず知っている曲ですから。この曲がCMに使われていたのか!と驚きます。一瞬で終る曲なのでぜひ聞いてみて下さい
あとは15番です。これもかなり有名なので、聞くと驚くかもしれません。
最高の曲ばかりなので甲乙つけがたいのですが、私のテンションが最高になるのは16番と17番です。16番は強烈に早いパッセージと跳躍しまくる重低音で、ジェットコースターに乗っているような気分になります。その次の曲17番はうって変わってゆったりと優しい曲です。ショパンのあらゆる局の中で最高峰に入るのがこの17番だと思います。この二つを連続で聞くと、交感神経も副交感神経も活性化されます。