こころの安らぎ文庫

元精神科ナースらが立ち上げる電子書籍のレーベル。恵まれない犬猫の為に、売上の全額を犬猫愛護団体(保護実績250頭/年:三重)に寄付しています。

言葉は薬

いつもご訪問ありがとうございます

 

私は16年間の看護師生活にピリオドを打ち、ライターになりました。

看護師を辞めたのは

患者さん一人助けることが許されない

そんな職場に辟易したのです。

 

ところで、精神科看護において最も重要なものの一つは

言葉

です。

 

なぜなら、言葉を聞いたり言ったりすることで

精神状態が変わるからです。

言葉によって人は泣いたり、笑ったり

怒ったり、癒されたりします。

 

このことは言葉が脳内物質や神経伝達に影響を与えていることの証明です。

は脳内物質に作用します。

つまり言葉=なのです。

 

言葉を使いこなせば、例えば自殺未遂で医療保護入院(強制入院)してきた方を

数分の会話をするだけで、笑顔にできたりします。

 

逆にひどい言葉を投げかければ

人をうつ状態にしたり、自殺させてしまうこともあります。

 

精神科看護師は、癒せる言葉を沢山言える方が良いです。

但し、癒せる言葉とは

「頑張らなくていいよ」

等のような暗記できる定型文ではありません。

 

癒せる言葉とは、患者さんに寄り添う気持ちを持って

患者さんが何を求めているかを考え抜いたところで

自然と出てくる砕けた言葉です。

 

ところで、患者さんの気持ちに寄り添い、

患者さんとの心の距離を短くすると、

『友達関係』になったり、『依存』されたりする、

という精神科看護師がいます。

 

これは間違いで、看護師と患者さんの距離感は

ある時は近く、ある時は遠く、常に変化させるものです。

例えば症状の重い時、回復期し始めた時は、より親密に

病状が良くなったら、少し距離を取る。

 

そういう調節が出来ないと、

『患者さんに依存される』等といった発想につながり

患者さんに癒せる言葉を言えなくなります。

 

私はライターとして癒せる言葉を発信してゆきたいと思っています。

PVアクセスランキング にほんブログ村