いつもご訪問ありがとうございます
私は16年間の看護師生活にピリオドを打ち、ライターになりました。
看護師を辞めたのは
患者さん一人助けることが許されない
そんな職場に辟易したのです。
ところで、精神科看護において最も重要なものの一つは
言葉
です。
なぜなら、言葉を聞いたり言ったりすることで
精神状態が変わるからです。
言葉によって人は泣いたり、笑ったり
怒ったり、癒されたりします。
このことは、言葉が脳内物質や神経伝達に影響を与えていることの証明です。
薬は脳内物質に作用します。
つまり言葉=薬なのです。
言葉を使いこなせば、例えば自殺未遂で医療保護入院(強制入院)してきた方を
数分の会話をするだけで、笑顔にできたりします。
逆にひどい言葉を投げかければ
人をうつ状態にしたり、自殺させてしまうこともあります。
精神科看護師は、癒せる言葉を沢山言える方が良いです。
但し、癒せる言葉とは
「頑張らなくていいよ」
等のような暗記できる定型文ではありません。
癒せる言葉とは、患者さんに寄り添う気持ちを持って
患者さんが何を求めているかを考え抜いたところで
自然と出てくる砕けた言葉です。
ところで、患者さんの気持ちに寄り添い、
患者さんとの心の距離を短くすると、
『友達関係』になったり、『依存』されたりする、
という精神科看護師がいます。
これは間違いで、看護師と患者さんの距離感は
ある時は近く、ある時は遠く、常に変化させるものです。
例えば症状の重い時、回復期し始めた時は、より親密に
病状が良くなったら、少し距離を取る。
そういう調節が出来ないと、
『患者さんに依存される』等といった発想につながり
患者さんに癒せる言葉を言えなくなります。
私はライターとして癒せる言葉を発信してゆきたいと思っています。