人間の脳の大脳皮質には、ニューロンは115億個あります。一方、猫は脳のニューロンが3億個あります。人間と犬猫の脳の複雑さがかなり違うと分かりますね。
このニューロンの複雑な絡み合いにより、心が生まれると考えられます。自尊心や悲しみ、苦しみ、さまざまな感情と思考の集まりである心ですが、人間の約40分の1しかニューロンを持たない猫は、はたして心を持つのでしょうか?
これは明確にYESと答えられるんですよね。猫飼いさんならわかる方も多いと思いますが、猫は複雑な心をもっているんですよね。一説には人間の3歳児くらいの知能があるというそうです。
そういった学術的な知見がなくとも、猫と暮らしていれば、猫と人間は心と心でつながるという事が実感できます。
その顕著な例が一つあるんです。私の嫁がよくうちの子と遊ぶのですが、ノリノリで元気に遊んでいるかと思いきや、私が嫁に話しかけて嫁が私と会話しながら遊ぶと、うちの子はぴたっと遊ぶのをやめてしまうんです。
私と嫁との会話の中に入れず、疎外感を感じたのか、遊びをないがしろにされて嫌だったのか、大方そのように見えます。こういうことが起こる所以は、猫に心があるからでしょう。
猫は日本語をかなり理解していると考えている猫飼いさんは多いと思います。私もそのうちの1人です。心があるがゆえに、嬉しい言葉をなげかけると猫は喜びます。「可愛いね」「賢いね」「いい子だね」と言い続けて褒めると、猫はとても喜びます。そして愛情を注ぎ続けると、猫は優しく自信を持った表情になってゆきます。
私は幼少時から、親や学校の先生から「死ね」「自殺しろ」などの暴言と、殴られたりは物を投げつけられるなどの暴力を受けました。結果、うつ病などにより精神障害者になってしまいました。「自分は生きていてはいけないし、幸せは訪れない」と思うんですよね。だからこそ、うちの子にはそういう思いをさせたくないんです。
今日も明日も明後日も、うちの子に愛のある言葉をたっぷり注ぎ続けてあげます。「あなたはこの世に生まれてきて幸せになっていいんだよ」と。猫ちゃんの心の器がいつも満たされているように。