こころの安らぎ文庫(代表:Okacho)

元精神科ナースらが運営する電子書籍のレーベルのブログです

自分の子どもに「死ね」っていえますか?

読者様いつもご訪問ありがとうございます。

 

言葉には魂が宿るという事を、僕は信じています。

言葉の魂の力は強い。

言葉の暴力が人の心に

一生創をつけることだってあります。

 

例えば親に「死ね」と言われた幼子は

心にどんな形の傷がつくのでしょう。

深海のような傷は深く冷たい。

もし傷が癒えていったとしても痕は残る。

永遠に忘れられないでしょう。

 

その子は将来どんな大人になるんだろう、と思いませんか。

僕は少し知っているつもりです。

なぜなら私は親に「死ね」と言われて育ってきたからです。

 

僕は成人したころに自殺未遂を繰り返しました。

 生きてちゃいけない

 僕は死なないといけないんだ

 それがお父さんお母さんの望みなんだから

だけど死ななかった。医療が助けてくれたんです。

何度も、何度も、、何度も。

 

僕の体はダメージを受けつくしてぼろぼろです。

内臓が悪くなって、将来透析が必要かもしれない。

人よりも早く死ぬ。それは分かってるつもり。

 

それよりも、知ってほしいのは僕の心です。

僕の心は、幼い姿でぼろぎれをまとって

雪の降る山中で生涯凍えています。

出口を探して永遠に雪山を裸足でさまようのです。

 

言葉の持つ力が恐ろしいほど強いと知った僕は

精神科看護師になって

僕が親から言われたことと真逆の事を

患者さんに伝えてきたんです。

 

『ありがとうございます。良くなりました』

そんな患者さんの言葉を聞いた時

僕の心は、雪雲で覆われた空の間にある

ほんの少しの青い隙間から

日が差しているのを見ることが出来るんです。

PVアクセスランキング にほんブログ村